「敷地内の運転」という安全性の高さと働きやすさに惹かれて入社
前職ではゼネコンで施工管理を担当。入社してからすぐに、自分は人に指示するよりも自分が動く方が性に合っているということに気付きました。仕事を通して大型トラックのドライバーと接することも多かったので、次第に自分もトラックを運転したいという気持ちが強くなり退職することに。その後、大型免許を取得。転職活動では物流会社のほかに運送会社なども見てまわりました。その中で当社に決めた理由は、一般道を運転するよりも敷地内を運転する方が遥かに安全だと考えたからです。事故で自分が怪我をするだけならまだしも、万が一人身事故を起こしてしまったらと思うと恐ろしくて。その点、敷地内ドライバーなら、子どもが飛び出してくる恐れもありませんからね。
また、ちょうどその頃に結婚を考えていたので、働きやすさという点も重視していました。入社前はまだ子どもはおりませんでしたが、将来を考えると家族と一緒に過ごせる環境の会社がいいなと思っていたんです。当社は休みや福利厚生の面がしっかりと整っていたので、ここでなら仕事と家庭を両立できそうだと判断し入社を決意しました。実際に、入社から1年後に長女が、3年後には長男が誕生。当社に入ったおかげでこの10年間、じっくりと子どもと関わることができたと思っています。
各車両をコントロールしながら全体の最適解を求めるのがミッション
私が所属している部署では、知多製造所構内で製造したパイプを輸送する役割を担っています。使う車両は、キャリアパレット車(以下、CP車)やコイルを運ぶNCPと呼ばれる特殊車両やダンプなど。製造された製品を倉庫へ運んだり、工場からまた別の工場へ運んだり。最終的に、船に積んで出荷するまでの構内輸送を行っています。入社から10年ほどは私もいちドライバーとして車両を運転していましたが、現在は主にコントロール室での運行管理に従事しています。具体的には、構内で動いている車両の1台1台に次の目的地を伝えるのがコントロール室の主な役割。その日のスケジュールや全体の状況、優先順位、現在の車両の位置、ドライバーのスキルを踏まえながら、効率よく輸送できるよう各ドライバーに業務を割り振っていく業務を行っています。たとえば、「このパイプは長いからベテランドライバーに任せよう」「優先順位が低いものは、車両の荷台が空になった合間で運ぼう」などメインモニターを見ながらその都度判断してドライバーに伝えます。難しい業務ではありますが、最適解を求めて組み立てていくのは、言ってみればパズルのような面白さも感じられる仕事です。

無事に効率よく差配できた時、特殊車両を運転できることにやりがいを実感
運行管理の担当者は、効率よく車両を配車することで、ライン停止時間を少なくすることが重要です。事前に「いつまでにこれだけ運んでください」と連絡がある場合もありますが、「1時間でやってください」ということも少なくありません。ラインが停止してしまったらグループ全体の損害に直結してしまうため、無事に効率よく差配できた時にはやりがいを感じますね。自分自身も元々はドライバーだったので、狭い場所ややりにくい箇所などを熟知しており、これまでの経験や知識を活かせていると実感した時もやってきてよかったなとつくづく感じています。
一方、ドライバー時代に感じていたやりがいは、特殊車両を運転できることとそのスケールの大きさでした。たとえばNCP車というのは、船の中に直接出入りする車両です。特殊な装置が付いており、縦横斜めに進んだり荷台が回転したりとおもしろい動きをするんです。初めて見た時はすごい仕事に就いてしまったもんだと思ったものです(笑)。車両好きにはたまらない現場だと言えますね。
働き方もキャリア形成も、会社主体ではなく社員主体で考える企業体制
輸送課では、社員一人ひとりが希望する働き方を可能な限り実現できる体制を整えています。仕事量に関係なく時間が来たら次の班に引き継ぎます。極力残業をしたくない人、逆に残業をたくさんして収入をUPさせたい人、夜勤は担当したくない人など、それぞれ自分のスタイルで働いています。こうした柔軟性の高さも当社の大きな魅力だと言えるでしょう。また、有給休暇も気軽に申告できる風土があることも気に入っています。風邪をひいた時や、ドライバーの職業病ともいえる腰痛で休みを取る時なども、「ムリしないでいいよ」という風土と文化があるのでとても休みを取りやすいです。
こうした、会社ありきではなく社員主体で考える方針は、キャリア形成の面でも同じことが言えます。ドライバーであれば、「慣れた車両が良い」という思いからずっと同じ車両に乗り続ける人もいますし、「飽き性だから」と言って色々な車両にチャレンジする人もいます。私自身の話では、いちドライバーから運行管理者にキャリアを広げてきました。次の目標は運行管理者の資格取得。これからも色々なことにチャレンジしながらキャリアアップを図っていきたいと考えています。